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剣友会指導者は子供に対しどこまで介入すべきか

投稿日:2016年12月28日 更新日:

剣友会の指導者が子供に対してどこまで指導すべきか。
またどれだけのことを、どのくらいの強さで指導するべきか。

多くの指導者が迷い苦悩するところだと思います。

特に最近はメディアなどでモンスターペアレントや、厳しくするとすぐにやめてしまう子供などが取り上げられ恐る恐る指導をしているという指導者も多いと思います。

今回は子供への指導範囲と指導強度について考えていこうと思います。

マスメディアに踊らされる指導者たち

マスメディアの影響力というのは恐ろしく、えごま油が健康に良いと言われたらえごま油が売り切れ続出し、汚いがうまい店として紹介されればいつもガラガラだったお店に人が殺到します。

同じようにモンスターペアレントや子供のスポーツ離れなどの情報が行きかい、必要以上に警戒することで指導者が本来するべき指導までできなくなってしまっているように感じます。

私が思うに、モンスターペアレントは太古の昔からいますし、飽きっぽい子供や少し厳しくすると辞めてしまう子供も昔から山ほどいます。

そういった一部の人達の出現を恐れるのではなく、理解のある保護者への配慮や、やる気のある子どもをしっかりと育てることに注力すべきであると私は考えます。

なので、やる気のある子どもたちを育てるにはどのような指導が必要なのか、ということを大前提として指導について考えていきます。

道場内だけの指導でいいのか?剣友会指導者の指導範囲について

私個人の考えとしては、剣道の指導者は子供の普段の生活態度からテストの点数まで指導しても良いと思います。

私は剣道の恩師に「生活即剣道、剣道即生活である」と教わってきました。

なので食事の取り方、風呂の入り方、生活の時間管理、親への感謝など剣道以外のことも多く指導されていました。

剣道で礼儀作法を身に着け、先生や相手への敬意を身に着けても実生活に活かすことができないのであれば剣道の精神性を本当に学んだとは言えないでしょう。

道場に入った時、大きな声で「こんにちは!お願いします!」と挨拶をするのが当たり前のように、家でごはんを食べるときは「ありがとう。いただきます」と親が食事を用意してくれたことに感謝し、ご飯を食べることが当たり前にならなければならないのです。

その為には子供たちや保護者とのコミュニケーションをとり、どこまで指導するべきかを見極めるのも重要な指導者の資質と言えるのではないかと思います。

指導強度は子供の年齢、稽古の段階、目標によって違ってくる

指導の仕方や練習量、練習内容などは子供の成長や稽古段階によって大きく変わってきます。
誰でも同じように指導して必ず成果がでるという訳ではありません。

稽古内容は基礎の稽古が土台となるのは、どこの道場であっても同じです。
ですが、まだ集中力が続かない子供に対しての指導にはすり足をしながら鬼ごっこをさせたり、風船を頭につけて試合をさせたりと基本の稽古に一工夫することが必要になる場合もあります。

もし全国大会を目指すなら毎日剣道の練習をできる環境を整えなければいけませんし、稽古中の指導もかなりきつくしなければならないでしょう。
練習も基礎練習、応用練習の種類を増やし稽古の密度を高め、子供のやる気を鼓舞するよう、強く叱りつける場面も出てきます。

ですが目標が明確になっており、子供も保護者もそれに向かって稽古をしているという合意と納得があれば、強く叱られたから辞めるというようなことは、そんなにないと思います。

また指導方法も「諭す」「叱る」「怒る」をしっかりと使い分けることで子供が怒られて剣道を辞めてしまうということを極力減らすことができます。
教わっていないことをいきなり怒られたら子供は納得できませんし、納得するようではいけません。
そうして抑えつけられて理不尽に怒られたことを我慢して育った子供は、自分の意見を主張できない人間に成長し、自分の子供にも同じように怒る大人になってしまう可能性があるからです。

社会に出たら理不尽なことだらけです。
だから理不尽を我慢することを覚えることも人生のどこかで経験しなければならないことでしょう。
ですが、理不尽を経験するのは友人とのコミュニケーションや社会経験を通して段階的に覚えていくものであり、信頼している先生から子供のうちに教わることではないように私は考えます。

まずは何度も諭して聞かせましょう。
諭したことを忘れ、自分勝手な振る舞いをしていたら叱りましょう。
人に迷惑や危険を及ぼす行為、また教えていないことでも非常識なことをしていたら怒りましょう。

これは剣道指導だけでなく親が子供に指導するときも同じことです。
実際にやるとなると難しいことですが、子供は怒られることに納得して初めて反省することができるのです。

親にはできないことを剣道指導者が代わりにやる

子供を持つ親がどうしても子供に対して指導できないことがあります。
それは、親への感謝を忘れるなということです。

親が自分で「親への感謝を忘れるなよ!」というと、傍から見ても恩着せがましいと感じると思います。

ですが、親への感謝を忘れないということは、子供は必ず誰かに教わらなければなりません。
生活即剣道の観点から、そういった指導は学校の先生より、剣友会の先生が指導するべきことのように感じます。

母親が洗濯し、食事を作って、掃除して家を守ってくれているから、父親が働いてお金を稼いでくれるから、自分たちは不自由なく生活し、自由な時間を持つことができ、剣道をすることができるのだということをしっかりと諭してあげられるのが、本当に必要とされる指導者なのではないかと私は思います。

まとめ

前回、指導について記事を書いたところコメントをいただけたので調子づいて、指導についての記事を書いてみました。

色々書きましたが大切なことは保護者と指導者が一丸となって指導することだと思います。
剣道指導者の目の届かない生活部分の指導や道場内での礼儀、声出しに関しての指導は保護者の方にも協力してもらうことが必要不可欠です。

指導者がすべてやらなければならない訳ではなく、保護者と指導者が双方にできることを一生懸命することが子供育成の最良の指導なのではないでしょうか。

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