剣友会に入会するまでの高い敷居を低くする試み

投稿日:2017年1月9日 更新日:

剣友会に入ってみたら先生は優しいしフレンドリーな雰囲気だし子供同士も仲が良い!
だから気軽に見学に来て気に入ったら入会してね!

大体どこの剣友会もこんな感じで新しい生徒が入会してくれることを望んでいます。
しかし、この考え方は「剣友会の中の人」の考え方なんです。

剣道に触れたこともない人にとって剣道のイメージは「きつい」「くさい」「暑い」「厳しい先生の体罰」「礼儀にやたらとうるさく面倒臭い」などなど。
一部の剣友会の一部の指導者のイメージが先行してしまい、剣道自体に警戒心を持っていることもあります。

そんな中で少しでも剣道に興味を持ってくれた人がいても、多くの人は見学にすら来ることなく「興味はあるんだけど、なんか剣道って敷居が高いのよね~」って感じで終わってしまいます。

まず、剣友会に入会するまでの敷居を下げてあげる必要があるのです。

剣友会入会までの3つの敷居

剣友会に入会するまで多くの人が乗り越えられない見えない壁が少なくとも3つはあると私は考えています。

その1 メールや電話での問い合わせ

当剣友会のサイトには問い合わせフォームが設置してあります。
ですが、問い合わせフォームからちょっとした質問を問い合わせるのって勇気と労力がかかりますよね。
まず、「こんな初歩的なこと質問してもいいのかな?」「質問が的外れで怒られたらどうしよう」とか
「○○剣友会 ご担当者様
はじめまして。
私、東久留米在住の○○というものです。
サイトを拝見し、剣道に興味を持ち うんたらかんたら
是非とも息子にも剣道を習わせたいと うんたらかんたら
見学させていただきたいのですが来週の何日に うんたらかんたら
宜しくお願い致します。
○○より」
と、形式的な文章を送るのも、見学日時のすり合わせなどのやり取りも結構労力がいるものです。

そこで当サイトでは「チャットでの問い合わせ」を試験的に導入してみました。

管理人がログインしている間、サイトの右下にチャットのポップアップが出現します。

↓ こんな感じです。

これなら仰々しい挨拶もなしに気軽に問い合わせをしてくれる人が増えるはず!と思っています。

↓ こんな感じで

こちらのチャット対応がうまくいったら、剣友会の指導者が自分の空いている時間にチャットの問い合わせを受けられるようマニュアル化していこうと思います。

その2 一度の見学で入会するか決められない

問合わせという壁を乗り越えた方が次にぶち当たる壁は「1回の見学で剣道をはじめるかどうか決めなければならない」ということ。
習い事を始めるということは子供にとっても親にとっても大きな決断です。
それを一回見学しただけで決められる人は少ないのではないでしょうか。

ということで東久留米第二剣友会では「一ヵ月無料体験」を実施することが決まりました!
無料体験中は竹刀や防具は無料で貸し出しますので、本当に手ぶらで、無料で剣道を体験することができるのです。
一ヵ月稽古に参加してみることで、剣友会に入るか入らないか判断してもらうことでお互い気持ちの良い決断ができるはずです。

まずは一ヵ月だけ剣道に触れてもらって、少しでも子供にとって得るもののある時間になればと思います!

その3 高い防具を買ったのに、剣道やめたらどうしよう。。。

東久留米第二剣友会では防具の無料貸し出しを行っています!!!
だから剣道をはじめて最初にかかるお金は入会金と月会費(半年分)と竹刀の購入費の1万円程度です。
半年で辞めてしまったとしても、1万円しかかかりません。

アントニオ猪木先生はこう仰いました。
「戦う前から負けること考えるバカいるかよ!(ビンタ)出てけコノヤロー!」と。

剣道を始める前から辞めることを考えるな!と、言いたいところですが、現実的に辞めてしまうことも想定することは大切なことです。
もちろん、当剣友会の指導者は一人たりとも生徒が辞めることを前提に指導をするようなことは絶対にありません。
高段者の先生も多く所属していますが、皆さん剣道に対する本質は「剣道が楽しいから、剣道のお陰で自分が成長できたから、だから剣道の素晴らしさを子供たちにも知ってもらいたい」という想いがあるのです。
そうでなければ、何十年もボランティアで自分の時間を削って子供たちの指導はできませんよね。

だからこそ、少しでも金銭的な負担なく剣道を楽しめるよう防具を用意して、未来の剣士の体験希望を今か今かと待っているのです!
剣道に少しでも興味を持ってくれたなら、是非一度は体験してみてください^^

まとめ

色々書きましたが、チャットなどは試験段階の話ですし、一ヵ月無料体験もどれだけ効果があるのか解りません。
今後、数か月様子を見ることが必要ですが、こうした取り組みが成功し剣友会の会員増加のスタンダードモデルとなればいいなぁと考えています。
そして同じような取り組みをする剣友会が増えてくれたら、剣道人口も増加していくかもしれません。

まずは、剣道の敷居を思いっきり下げて、少しでも多くの人に剣道に触れてみてもらいたいと思います。

  • B!